こんにちは。「Legal AI Lab」所長のTomoです。
行政書士試験の合否を決めると言われる「行政法」。 皆さん、勉強していて楽しいですか?
正直に言うと、私は最初は大嫌いでした(笑)。
「聴聞の通知は相当な期間を置いてしなければならない」 「不利益処分をする場合は、理由を示さなければならない」
民法のような人間ドラマがなく、ひたすら「役所の手続きルール」を覚えさせられる日々。「これ、何が面白いの?」とテキストを投げ出したくなったことが何度もあります。
しかし、丸暗記の限界を感じた私がAI(Gemini)を使い始めて、行政法の見え方が180度変わりました。
「行政法には、熱い『心(ドラマ)』がある」
今日は、無味乾燥な条文を「忘れられない物語」に変える、AIを使った「趣旨(しゅし)理解」勉強法をご紹介します。
なぜ、そのルールがあるのか?AIに「理由」を問いただす
行政法の条文には、必ず「なぜそのルールを作ったのか」という理由(立法趣旨)があります。 テキストには結論(義務か努力義務か、など)しか書いていないことが多いですが、AIならその裏側を教えてくれます。
例えば、行政手続法の「理由の提示(14条)」。「不利益処分をする時は、同時にその理由を示さなければならない」というルールです。
これをただ「義務だ」と覚えるのではなく、Geminiにこう聞きます。
[案内ボックス(プロンプト)]
行政手続法で、不利益処分をする時に「理由」を示さなきゃいけないのはなぜ? もし理由を示さなくてよかったら、国民にどんな困ることが起きる?
すると、Geminiはこう返してきます。
[引用(Geminiの回答)]
理由が必要なのは、役所の**「好き勝手な判断(恣意的な判断)」を防ぐためです。 もし理由を言わなくていいなら、担当者の気分で営業停止命令が出せてしまいますよね? また、理由が分からないと、国民は「どこが悪かったのか?」「どう反論して戦えばいいのか?」**が分からず、不服申立て(文句を言うこと)もできません。 つまり、これは国民の「戦う権利」を守るためのルールなんです。
どうでしょう? 「理由提示=義務」という記号だったものが、「国民が役所と戦うための武器を守るルール」というドラマに見えてきませんか?
こうやって「理由」を理解すると、 「じゃあ、軽い処分の時はどうなる?(→戦う必要性が低いから省略できる場合がある)」 といった例外規定も、理屈で頭に入ってくるようになります。
「聴聞」は「裁判ごっこ」だと思えばいい
言葉が難しくてイメージできない手続きも、AIに「翻訳」させれば解決です。
例えば「聴聞(ちょうもん)」。 営業許可の取消しなど、重い処分の前に行われる手続きですが、いまいちピンときませんよね。
私はGeminiにこう言われました。
[引用(Geminiの回答)]
聴聞は、一言で言えば**「役所内で行われるミニ裁判」です。 いきなり処刑(許可取消し)される前に、「ちょっと待ってくれ!言い訳させてくれ!」と弁明するラストチャンス**を与える場ですよ。
「なるほど、処刑前のラストチャンスか!」とイメージできれば、
- 「代理人を呼んでもいい(弁護士呼びたいよね)」
- 「文書を見せろと言える(証拠がないと戦えないよね)」
- 「やっぱり文書閲覧は拒否できない(隠されたら戦えないよね)」
といった細かい規定が、すべて「そりゃそうだ(当たり前だ)」と思えるようになります。 「覚える」のではなく、「当たり前」にしてしまう。これが大人の勉強法です。
似ている用語の違いをAIに説明させる
行政法には「審査請求」と「再調査の請求」のように、似たような言葉がたくさん出てきます。 どっちがどっちだっけ?と混乱したら、AIに「違い」を明確にさせましょう。
[案内ボックス(プロンプト)]
行政不服審査法の「審査請求」と「再調査の請求」の違いを、**「誰に文句を言うか」**という点に絞って、小学生でも分かるように説明して。
[引用(Geminiの回答)]
審査請求: 「店長(処分した人の上司)」に、「部下のやり方おかしくないですか?」と文句を言うこと。 再調査の請求: 「担当した店員本人(処分した人)」に、「ねえ、さっきの本当に合ってる?もう一回調べてよ」と文句を言うこと。 ※原則は「店長(審査請求)」に言いつけます!
このイメージがあれば、「再調査の請求ができる場合でも、審査請求はできる(店員に言うか店長に言うかは選べる)」という知識も自然と定着します。
まとめ:条文の「背景」を知れば、行政法は面白い
行政法がつまらないのは、条文という「結果」だけを見ているからです。 その背後にある**「国民の権利を守ろうとする意図」や「役所の暴走を止めようとする工夫」**を知れば、行政法は人間味あふれる面白い科目に変わります。
AIは、その「背景ストーリー」を語らせたら世界一の講師です。 条文の暗記に疲れたら、ぜひGeminiに「なんでこんなルール作ったの?」と愚痴をこぼしてみてください。きっと納得できる答えが返ってきますよ。
次回は、いよいよ私が4回落ちて気づいたシリーズ第2弾。 「模試の点数に一喜一憂するな!AI分析で分かった『Aランク問題』の重要性」についてお話しします。


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